清酒専門評価者

追記なんですが、このたび、
清酒専門評価者の試験に合格しました。
これは、独立行政法人「酒類総合研究所」という酒造業界の公的な指導/研究機関が、
公式に認めた利き酒師免許です。えー、25号でした。

なぜ取ろうかと思ったかといいますと、
秋田県の酒造技術研究委員会の委員になって、品評会やらの酒を審査しなくてはならず、
利き酒能力を磨かなくてはと思ったこともあるのですが、
ほかにも理由がありまして、けっこう以前から欲しかった資格なんですね。

吉田智則くんという、島根の「月山」(旨い! 超銘醸蔵です! セカンドブランド「智」
は期待大)の蔵元さんで、私の友達がいるのですが、彼が栄えある第2号の合格者でして、
もう、常に鬼の首をとったようにこれを自慢して、果ては合格証を携帯の待ち受け画面などにして、
その勢いで結婚までして、しかもその結婚の一部始終が週刊文春のコラムにまで紹介される始末で、

—-ちくしょう、俺もいつかその免許ゲットしてやる—

と思ってたんですが、やれやれ。やっと私も取れました。吉田君、案外簡単でしたよ(嘘)。

なんて、なんとか一発で合格はできましたが、実際はなかなか難関で、
取れたのは奇跡といっていいでしょう。
四日間、一度も正答率80%を切れない難易度の高い設問がえんえんと続きまして、
ギブアップ寸前でした。

一番大変なのは、ランダムに並んだ様々な酒を利いて、しかも同じ酒には、
同じ評価ができるているかというところを問われる試験です。
直前に飲んだ酒の印象にとらわれず、ある酒に関しては、いつでも必ず、一定の評価が
できるか、ということで、
つまり、これができないと、結局、その人はその酒の特徴をきちんと捉えてなくて、
前後の条件に大きく左右される、あやふやな判定しかできない、と判定されてしまう!
この設問をクリアできたのは、きっと、まぐれです。

とはいえ(直前だったとはいえ)タバコをやめた甲斐がありました。
はっきりいって、タバコを吸っている人には、厳しいかもしれません。
しかも私は、試験期間の4日間、刺激を避けるため、
朝昼、ウィダー・イン・ゼリーばかりで栄養をとっておりました。
はっきりいって、朝昼、激辛ラーメン食べる人には無理かもしれません。
あたりまえか。

しかし、タバコをやめてからというものなんだか、やや太った? どうもズボンがきついし、
腹が出てきたような—-
いかん。そろそろ、高級酒などの仕込みがぽつぽつやってきますし、
私も蔵仕事に本格参入しますので、また、以前のようにスマートに(?)なる……かな?

これからも利き酒道に精進します。

2月にはうちの杜氏の鈴木隆も、この試験を取りにいきます。
頑張れよ~


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