風邪で死んでました

ここ2週間ほど、悪質な風邪にやられていまして、
ブログも数日、更新できずすみませんでした。
まだ体はダメですが、なんとかブログは書く気がわいてきましたので、
再開です。
いやあ、喉がおかしいなと思ったら、えんえんとだるくなってきて、時折、発熱したり、
良くなったりを繰り返してますが、先週頭の出張時は、むごかったです。

あの日は—–
朝イチで、東京からこられた酒販店さんの見学をご案内。
そのまま、生酒の試飲会に出席するため、なんだか、体具合が悪いまま、東京へ出張。
午後の試飲会を、なんとかこなしたものの、なんだか熱があるみたい。
懇親会には出られる体調でなかったので、そのまま失礼し、
早くホテルで休もうと思ったら、通りがかった東京駅の大丸で、
ワインと日本酒の展示会があるというポスターを目にして、
一瞬だけ見て、すぐ帰ろうと思い、とりあえず、寄ってみました。

蔵元駄文

すごい人だかり。ついつい、具合が悪く、喉もおかしく、鼻も詰まってるくせに
試飲を開始してしまいました。
ボルドーの「シャトー・ラグランジュ」は、日本のサントリーが経営してて、
輸入元もサントリーの子会社ですが、値段の割にレベルが相当高く、うまい酒です。
風邪で舌が変なのか、この日試飲したところ、異様に旨く、しかも安いのでつい買ってしまいました。
あとは、自分のところの「陽乃鳥」と比べようかなと、甘さがやや控えめの、ドイツの
アイスワインを衝動買い。発送したので、内容不明ですが、あと、なんか買った覚えが。
あれは、なんでしたっけか? シャブリのなんかだったような。
鼻も詰まってて、香りの判別もできなかったろうに。完全によっぱらっていたとしか思えません。
26日着だったはずだけど、なにが届くんだろうか?

ワインは、日本酒ほど酔わないのですが、盃を重ねると、やはり効きます。
意識もうろうとして、汗だくで、やけっぱちになり、
南仏、イタリア、スペインそして、新世界、日本とあらかたブースを制覇してしましました。
しかも、体に鞭を打って次は、日本酒へ。
これは「日本吟醸酒協会」が開催しているブースなのでした。
蓬莱泉さん、賀茂泉さんなどを試飲。秋田の蔵では刈穂、まんさくの花などをなめました。
プラス、300円で、お好きな酒がクラス一杯飲めるというので、龍力さんの「米のささやき」
を注文。このあたりで体調がマックスに悪化したので、すべて飲みきれずに、退散。

ホテルは新宿でしたが、
着替えを持たずに出張に来てしまったので、具合が悪いのを押してユニクロで、下着を買おうと
思ったら、
すごいTシャツが!

蔵元駄文-てんぐまい

天狗舞 & 男山

蔵元駄文-おとこやま

いわゆる企業Tシャツですね。
これ、いずれ「黒龍」とか「菊姫」とか「〆張鶴」とか「出和桜」とか
出るのかなあ。もうあるのかなあ—-。
無理に着ろと言われたら、唯一、
スキー正宗
とかだったら着てもいいなあ、などと思いながら、
買い物を済ませ、吐き気をこらえてホテルへ。
即、ダウン。

翌日は朝から、頭痛、倦怠感、喉は腫れていて声もでにくい。
頑張って、うちの杜氏の晴れ舞台へ。
この日は、王子の北とぴあにて「酒造技術セミナー」の開催。
その講義のひとつとして、「日本酒度+5の甘口酒『究』の造り方」
という題目の講演を、なんと一時間も、うちの鈴木隆杜氏が行うのでした。

なお、鈴木杜氏の前は、
「雪の茅舎」(由利正宗)の高橋藤一杜氏・山内杜氏組合会長の、素晴らしい講義でした。
自らの到達した境地を、ぽんとくれてやるかのように無造作に説明されるところなどは、
まさに「酒の聖人」のよう。
かのような傑出した人物が、秋田の酒造界に、いまだ現役で頑張っておられることは
奇跡のようです。

蔵元駄文-杜氏

鈴木杜氏は、「究」の造り方の講義を、真面目にきっちりと、余さず講義いたしました。
「究」は、県立大学醸造学部の岩野君夫先生の設計と、その指導により
成り立っているものです。この機会に、岩野先生からお借りした、
膨大な資料を、パワーポイントでまとめることになり、
鈴木杜氏も相当、酵母や麹菌について復習になったと思います。
なかなか堂にいった、講義ぶりでした。

しかしながら私は、このあとホテルに帰ってダウン。
頭痛がマックスなのと、どうも寒気までしてきたからでした。
本当は、「美酒の設計」(マガジンハウス)
の出版パーティーがあったのに—–。会場の近くのホテルをとったというのに、
ほんとうに、残念でした。

で、それからはおとなしくしておりました。
ところが、まだ咳出ます。いいかげん、治ってくれないと、困るんですがねえ—–。
ではでは。