小関敏彦先生 来蔵

ごぶさたしておりました。
昨日は、山形県から小関敏彦 工業技術センター酒類課長が
秋田にいらっしゃいました。
小関先生は、業界では知らぬ人はいない大人物。

静岡の河村伝兵衛先生、
島根の堀江修二先生とならび、
かつて県の指導者三傑と讃えられた方です。(が、この三人の中では、
ずばぬけて小関先生は若く、現在54だっけ、55だっけ??
ともかく、吟醸王国山形をデザイン&そのプロデュースに成功した後も、
引き続き、ばりばり指導力を発揮しておられます)

私が敬愛する先生のひとりである小関先生に、はじめてお会いしたのは、
ちょうど三年ちょっと前の東北清酒鑑評会の懇親会。
私が、秋田に帰郷した直後に知り合うことができたのです。
業界について無知で、しかも自分の蔵の事情について、
様々に悩んでいた(もちろん、今もですが)私にとっては、たいへんありがたいことでした。



——で、せっかく小関先生に、当蔵に来ていただいたのに、写真がなし?

というのも昨日夜から携帯電話がなくなってしまい、
大変な騒ぎだったのです——。

どこを探しても、まったくない。見事なほどに見つかりません。
ただ、マックユーザーの私は、mobile meという、メアド・バックアップ用外部サーバー・
周辺機器との自動同期ができるサービスを利用しています。これに助けられました。
このmobile me のサービスで、自分のi-phoneの位置をGPSで調べたり、
パソコンから、i-phoneをロックしたり、内容を消去したり、
あるいは取得者へ向けてメッセージを送ったりできる機能があります。

で、本日夕刻、こうしたサービスがあったのを思い出して、
さっそくmobile meのサイトに行き、自分のi-phoneの所在を調べたら、
ばっちりありましたよ。自宅近くの道路の生け垣の奥深くに、
私のi-phoneがひっかかっていました。

昨日、宴会の後、タクシー降りた場所だったので、どうやらコートを肩にかけたときなど、
落としてしまったらしいです。

いやー、mobile meがなければ、絶対発見不能でした。
ということで、携帯が紛失中だったので、
小関先生との記念写真は撮れませんでした—–。
蔵にある普通のカメラくらい使えば良かった、残念!!!

とはいえ、小関先生からは、今日も素晴らしいお言葉をいただきました。

例えば、
「現場の技術者は、データに一喜一憂して、まずは腕を磨くべし。
 しかし杜氏は、データに一喜一憂せず、感性を磨くべし」

うーん、深い。
我々、ちゃんと意味がわかるまでには時間がかかるでしょうが、
これからも頑張ろうと思った一日でした。



そして夜は、酒造組合技術研究委員会の会議ならびに、忘年会。
高知の「亀泉」、滋賀の「喜楽長」など、県外酒もちらほらありました。

$蔵元駄文-忘年会

今日の目玉、「一白水成」の新酒、袋吊り生! もう発売しているみたい!
例年よりも香りは爽やか、味わいもややスッキリ、
私好みの逸品でした、数量が少ないそうですので、
みなさんお早めに、どうぞ。