SAKE GARDEN TOKYO 2013

さて! いくつかご報告が—-
フライヤーの完成を待ちたかったのですが、明後日からフランスに行ってしまいますので
タイムリミット。ここにご報告しますが、


9/28(土)@秋葉原「3331 Arts Chiyoda(旧麹町小学校)」
SAKE GARDEN TOKYO<サケガーデン トーキョー>2013


を開催いたします!

なんと、今回は
NEXT5(ゆきの美人、白瀑、春霞、新政、一白水成)
に加えて、
SAGAN5<サガン・ファイブ>という特殊ユニットが登場いたします。

SAGAN5——-名前の通り、現在、日本酒業界を牽引する銘醸県といっていい、佐賀県。
この佐賀のトップブランド5蔵が結集した集団でございます。
すなわち、
「鍋島」「東一」「七田」「天吹」「東鶴」の五蔵!!!

いやはや、なんという豪華なメンバーでしょうか。
NEXT5は、胸を借りるつもりで頑張りたいですね!

お料理もけっこう気合いが入っています。そんじょそこらの食べ物やつまみでは芸がない
ということで——-
前回、秋田市で行われたSpring Collection 2013「COLORS」で大好評だった
野菜ソムリエ・佐藤司さんによる<地野菜の盛り合わせプレート>を用意しています。
そう、今回は、秋田と佐賀、それぞれの地野菜の食べ比べが堪能できるんですよね。

また、会場のArts Chiyodaは、全体がアートスペースでございます。
今回、建物入り口付近のエントランスホールでも、壮大な催しを企画しています。
今回参加の全蔵元が、それぞれ蔵の「秘蔵」の「お宝」を持ち寄って、「チャリティオークション」を行うことが決定しました! 
東日本大震災または昨今の激甚災害によって被害を受けたお蔵さまに、寄付できればと考えております。

メイン会場は廃校となった小学校の屋上。これは、立派な野外フェスと言えるでしょう。
ビールの「オクトーバーフェス」と、ひやおろしの会が混ざったようなイベントをイメージしていますが、日本酒の野外フェスって、けっこう珍しいんじゃないでしょうか?

もちろん主役のお酒も、各蔵、隠し酒もありの、とっておきのキラーアイテムを数種類持って参ります。蔵元と懇談しながら、フリーテイスティングで楽しめますよ!

さて、野外フェスなので気になるのは雨でございますが、ここ10年くらい雨は降ってない日のようなので、あとは我々が、日頃の行いをよくするしかありません!

ということでまとめ。

サケガーデントーキョー 2013
場所:3331アーツ千代田
住所:〒101-0021 東京都千代田区外神田6丁目11-14
詳細:屋上にてテイスティング。エントランスホールにてチャリティオークションほか。
時間:9/28(土)  午後2時~5時
定員:350名(人数制限あります)
入場料:3000円(前売り券発売中!)
料理等:総勢10蔵のとっておきのお酒のフリーテイスティングと、秋田/佐賀の地野菜の盛り合わせプレートならびにおつまみ


チケットのご購入はこちら

http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010163P0108P002106701P0050001P006001P0030001

フライヤーができたら、改めてご報告しますので、皆様よろしくお願いします。




さて、このイベントが終わりましたら、どこの蔵もそろそろ酒造りの準備にかかろうというものですが、我々の25Byの酒造りの予定も、そろそろ決まりつつあります。

今年は、10/3(木)がよかろうと考えております。
そっから先はもうあんまり出張はできません。
今年25Byは、醸造部門はけっこう新体制となります。
そういう意味では、我々としては心機一転の取り組みが始まります。
私も2年以上やった酒母を部下に委譲し、数年ぶりに麹に入りたいので
11月以降は、4月ころまで出張には出ません!!
(3月の秋田の酒の会は別ですが)

実は、あまり中盤戦に、仕事を忙しくしたくないのもあって、
可能な限り酒造りは早めにスタートさせたほうが良かろうと思い、
できれば9月終わりには始めたかったのですが—–

蔵の修繕と改築に思いのほか時間がかかることが判明し、結果としては、昨年よりもややスタートが遅くならざるを得なくなりました。

実際の日取りの決定につきましては、今年は新機軸です。
ひいじいさんの遺品の「二十八宿」の手帳を参考に決めてみようかなと思ってます。
「二十八宿」とは、中国の占星術をベースに日本の天文学等が融合してできた占いの体系です。十二支とか中国の風水の四神などと深い関係があります。

蔵元駄文-書物



この古い「二十八宿」の手帳は、五代目の遺品で、昭和3年の発行の冊子になります。
中を見ると、さかんに書き込みがあります。先々代はこれを非常に重視して酒造りに活かしていたようです。


蔵元駄文-奥付



昭和三年と言えば、六号酵母が当蔵から分離される2年前ですが、たいへん面白い事ですね。

これによると、「角(角宿)」にあたる日取りに酒造りを開始するのが吉らしいということ。
「角」は「着始め・柱立て・普請造作・結婚に吉。葬式に凶」な日ということであります。

蔵元駄文-角

で。今年は10/3が、「角」にあたります。



他に、「中段十二直」という、北斗七星の動きで吉兆を判断する項目もありますが、
今年の10/3は「とる」(=執り行う日:祭祀・祝い事・造作・種まきは吉。金銭の出入りは凶)。

蔵元駄文-とる
(↑この本は、神社とかで売ってる暦です)

—–基本悪くなさそうですよね、よくわかんないですが、祖先に敬意を表し、
この日に酒造りをやってみようかな、と、思った次第です。
(とはいえ、現場的な都合もあって、難しいところもあるんですが)

私は、フィリップ・K・ディックと言うアメリカの作家さんを、
あらゆる作家さんの中でも特に愛好していまして、
(「ブレードランナー」「トータル・リコール」とかの映画の原作を書いた人。故人)
彼が中国の八卦を好んでいたので、一時、自分もやろうとしたことがあるのです。
しかし、この占いは読解方法があまりにも難しく、まさに「当たるも八卦当たらぬも八卦」。
ほどなく挫折したことがあるんですが、祖先がやってたようなこういう「日取り」を大切
にするという習慣くらいは、続けたいもんだなあと思ってます。



ではまた。