今年の秘醸酒こそは、四つ全部リリースするぞ!
と意気込んで酒造りしていますが、しょっぱなから新製品の「亜麻猫」(あまねこ)の
製造が開始です!
さて、「秘醸酒」(ひじょうしゅ)の説明なんですが、
こちら、特別限定で醸された、当蔵の特別純米系シリーズのことです。
風水の四神にちなんだ名称が施されています。
製法が、一番重要なところで、
「今までにないもの」で、「今までにない味」を求めて造る、実験酒であることが
前提です。おいしくなければ出さないというのがミソです。
「改良家」を自負する、我ら新政酒造製造部の、とっておきの
限定酒シリーズです。
前造りでは、
・ライトタイプ貴醸酒「陽乃鳥」(ひのとり)
・純醸もと特別純米「翠竜」(すいりゅう)
が、見事完成、リリースされ、ほうぼうで物議を醸しながらも、
速やかに完売(実験酒なので、出荷量が少ないので当たり前ですが)。
無事に、すべてお客様の胃袋に吸収されました。ありがとうございます。
しかしながら、コードネーム
「涅龜」(くろかめ)、「灰虎」(はいとら)
という二つのお酒は、失敗。いや、失敗というより、あまり個性がないので、リリース不許可と
なり、お蔵入りと相成りました。出るよと言っておいて、やっぱりやめてしまうなんて、
酒販店の皆様には、たいへんご迷惑をおかけしました! すみません!
今年は、リベンジとして、製法からコンセプトまで、なにからなにまで
変更し、名前も予想される酒質に合わせて変更。一からの出直しです。
まず、「西方の白虎」にちなんだ「灰虎」は、もっとおしゃれ??な味の酒にするため、
設計が変更になりました。
そして、名前も「亜麻猫」(あまねこ)に変わりました。
亜麻色=クリーム色
という色を名前に充てたのには、深い意味があるのですが、
それは後々ご紹介します。
といっても、やっぱり搾ってまずかったら、売らないんですが—–。
うまくなることを祈って、明日は仕込みです!!