出品酒チーム経過報告9
私のチームの出品もろみは、ついに近々、上槽予定です。
アルコールは17%近くでてきました!
今日の状況を見て、明日か、明後日か、袋吊りです。
予想外に扱いづらいタンクで、前半温度が上がらず、
思うようにアルコールが出てくれなかったり、
出張が数日はいって、完璧に見てやれなかったりしたため、
品温降下のタイミングを若干、逸してしまったりと悔やみどころはありますが、
なにはともあれ、旨いお酒になってくれたと思います。
勉強になりましたし、賞がどうとかは関係なく価値ある酒になりました!
400kg総米で、袋吊りはコンテスト用。
それ以外はヤブタという圧搾機で圧をほとんどかけずに搾ります。
(ちなみに、当蔵には、木槽が2台あります。木がむきだしの、本当に旧式の、まさに「木槽」!
というヤツです。ただ、これは搾るのに時間がかかりすぎて、酸化して香りが飛んだり、
逆に木のクセがつくので、品質を考えると、今年は、あまり使ってません)
さて、どのくらいの酒が取れるかということです。
よく酒蔵見学で、酒の仕込まれたタンクを見て、これからどのくらいのお酒ができるのか?
とよく聞かれますが、簡単な計算方法です。
例えば、粕もたくさんでる純米大吟醸クラスで、
しかも原酒で、製品になるおいしい部分(あまり圧力がかかったところ=「責め」、を入れない)
といえば、我が蔵の場合で、だいたい、
仕込みの米のkg数 × 1.2~3= 精製 L 数
くらいになってます。
(特別純米レベルなら、倍率は1.7~8くらいまであがります)
今回は、400kg総米なので、
500Lくらい取れるというところでしょうか。
四つの出品候補酒すべてから、そのくらい取れると思うので、
一升瓶換算で、各270本くらいできるということになります。
いずれお目見えするかもしれません。その際はよろしく!