長らく続いた出品酒チームバトルも、今日、ひとくぎりつきました。
本日は、ついにすべての酒が出そろい、審判を受けるという日。
秋田県醸造試験場にて、日頃から指導をいただいております、
3人の先生&秋田酒造組合の技術委員長の小林様(「雪の美人」蔵元)に、
ご無理を申し上げて、利き酒を行っていただき、評価をいただきました。
テイスティング風景
↓
実際のところ、相当な僅差でした。
すべてが、かなりのレベルでまとまっているという印象でした。
正直、どのチームも技量が高く、決定的なミスが少なく、差がありません。
最終的な得票数では、上位5着まで、
1 no.76(佐藤・三野チーム) 三番斗瓶 最高評価2点、三番評価1点
2 no.80(鈴木・津川チーム) 三番斗瓶 最高評価1点
3 no.76(佐藤・三野チーム) 二番斗瓶 次点評価1点、三番評価1点
4 no.66(古関・津田チーム) 二番斗瓶 次点評価1点
5 no.80(鈴木・津川チーム) 二番斗瓶 次点評価1点、難あり評価1点
おおまかに並べると、以上の結果になりました。
しかしながらほとんど微妙な差。
↓
no.76が1番とはなりましたが、これは単純に「酸が低い」という点で、やや有利かと見られた
だけであり、味わいのバランスなどを考えると、必ずしもこれが傑出していたというわけでは
なかったです。一番ブナンだったのがこの酒だったわけですね。
no.66は、そもそも「山形鑑評会」で相当な評価を得たうえ、
(報告しておりませんでしたが)先日行われた滝野川の「杜氏セミナー」では、
84点中24位と上位グループに属し、しかもアル添量ゼロ(純米)の酒ではトップ成績。
申し分ないクオリティです。
no.80は、まだ搾って間もなく、荒っぽいため、渋みや苦みが増強されて感じられるのが惜しい。
あと2週間もあれば万全な体勢になっているはず—-なのですが、現状でも、
2位と、相当に高い評価を得ています。ポテンシャルがかなり高い証拠です。
しかも秋上がり間違いないような酒質。
no.70(伊勢・森川チーム)についても、現状においては、やや渋みと苦みが強いが、
秋には相当良くなるだろうとコメントをいただきました。
結局は、すべての酒が良いクオリティだとお褒めをいただきました。
リーダーもサポートも、「六号系」「純米で戦う」という厳しい条件のもと、長い切磋琢磨の
酒造りの中で、相当勉強になったのではと、思います。
今回の春の新酒鑑評会は、no.76を出品することになりましたが、
しかし、まだ、秋の秋田県品評会、東北の清酒鑑評会があります。「純米出品酒」の
戦いはまだまだ続きます。
まずは、no.76が、春をどう戦い抜くのか? さっき広島へと郵送しましたので
もう、我々に出来ることはありません。楽しみですね。
ここで、これらの酒の正式名称発表と改めてスペック公開です。
・no.66
オクトパスガーデン ~Octpus’s Garden~
原料米と精白度:山田錦35%(麹) × 秋田酒こまち40%(掛米)
使用酵母:六號改
銘:古関弘
・no.70
ネフェルティティ ~ Nefertiti~
原料米:山田錦35%(麹) × 美郷錦40%(掛米)
使用酵母:六號改
銘:伊勢俊介
・no.76
見えざるピンクのユニコーン ~Invisible Pink Unicorn~
原料米:秋田酒こまち40%
使用酵母:新六號酵母(県大六号)& 廣島六號
銘:佐藤祐輔
・梨花 ~Rin-ka~
原料米:山田錦35%(麹) × 雄町40%(掛米)
使用酵母:六號改
銘:鈴木隆
です。生産本数が猛烈に少ないのですが、すべて、
いずれ発売できればと思っています。
あ、酒名の由来などは後ほど—