ご報告が遅れましたが、土曜日は、秋田県大仙市の刈和野というところで、
秋田が世界に誇る「もやしもん」(麹屋さんのことですね)、
『秋田今野商店』さんによる、「第58回 麹鑑評会」が行われました。
ここでは、秋田今野商店さんが、自社の麹菌を用いた麹を発表し、
その出来映えや、製麹過程について説明を行います。
そうして、技術系の参加者がそれについて、香りや味わいのチェック、批評を行い、
ともに学ぶというものです。
秋田今野さんの製品技術、またひいては全国の蔵の酒造技術にともに貢献するであろう、
たいへん参考になる催しだと思います。
なんと今回で「58回」! たいへんに、素晴らしいことです。
こうした地道な努力が、秋田今野商店さんの高い商品開発力の源なのではないか—–
と思います。
今年は、秋田県醸造試験場が設計した「N54G」という出品酒用麹菌の
製麹実験の結果が発表されました。
これは、「No.5」(ナンバーファイブ)という、秋田~東北の酒屋にはおなじみの、スタンダードな吟醸用麹菌に、「グルコS」という、糖化力が抜群に強い麹菌を、ブレンドしたものです。
大吟醸を造るときに、適度な甘さのものが出来るように設計されているわけです。
製麹パターンで麹の強さが変わるのですが、
麹って、実に奥深いなあという気持ちになりました。
まずます学ばないとなりません! ますます大変ですが——。
ではまた。