えー、ただいま、広島の若手の蔵元さんが秋田に来ております。
私が、広島で酒類総合研究所に在籍していた時に知り合いました方で、
このひげ面の男性でございます。
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「神雷」醸造元の三輪裕治さん。この仕事に戻って、まる4年くらい? でしょうか。
彼と私は、広島の酒類総合研究所の清酒醸造上級コースで知り合いました。
彼はコース終了後、すぐに蔵入り。私はそのまま一年ほど、研究生として広島におりました。
ということで、蔵入りしてからのキャリアは、私より1年長くてまる4年、今度5年目の造りという
ことになろうかと思います。
ちなみにその広島の上級コースでは、当蔵の製造部員津川もいっしょにいたので、私と津川と三輪さんは、広島での飲み友達でありました。
三輪さんの蔵「神雷」では、彼の父が杜氏をやっており、濃醇辛口の骨太な酒を醸しています。
「広島」「神雷」—–言葉のイメージからは、ものすごい右翼的、あるいは「仁義なき」感じがして、いきなり抗争に巻き込まれて殺されるような感じですが、
ところがどっこい、本人は右翼どころか、たいへん左翼的で、町内でただ一人の共産党員です(嘘)。
蔵に戻る前は、なぜか、絵描きをやっていたという経歴で、かつフルートとサックスが趣味の、
アンチ・マッチョの35歳。まだまだ、私にもわかりかねるところがたくさんあるナイスガイです。
ブログもやっているようですので、ぜひ。
で、広島&秋田という二大銘醸地をつなぐ親善大使として(?)
彼が蔵見学に来られた理由といえば、「最近、秋田の話題をよく耳にするので、
祐輔も津川もいるし、ぜひ秋田にいってみたい!」ということなのでした。
そこで、2日に渡って、秋田の蔵見学に私が連れ回しております。
さて、私ははじめに、懇意にさせていただいております、小玉醸造「太平山」さんに連れていきました。
上の写真は、ご存知「太平山」さんの敷地内にある、ブルーホール。
ご当地出身の、有名水中写真家である中村征夫氏のギャラリーです。
蔵も立派だし、中には、ものすごいなごむ写真が展示されており、200円では安いくらいの
リラックスした時間を過ごすことができました。
「太平山」さんは、レンガ造りの蔵が特徴的の酒蔵で、ヤマキウブランドの味噌/醤油も製造する、
秋田の誇る総合発酵食品メーカー。「もやしもん」を地でゆく、お蔵さんといえます。
あらゆる方面に精通した高い技術で、秋田の日本酒の黎明期から、銘醸蔵として名を馳せて
おります。
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その高い技術を支える大黒柱が、酒類課課長である伊藤和樹さん!
やわらかな物腰の、紳士的な方なのですが、めちゃくちゃ仕事ができて、
全秋田の酒蔵の技術系社員の中でも、リーダー的な存在であります。私もいろいろと
相談させてもらう方です。
見学させていただきましてありがとうございました!
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次は「福禄寿」さん。
渡邉康衛くんの背後には、「一白水成」の仕込みをまちかまえている、美麗なタンクが
ずらり。造りから販売の話まで、じっくりと本音トークをしていただきました。
ありがとう康衛くん!
その後「由利正宗(雪の茅舎)」さん、「天寿」さんにお伺いしました。
たいへん充実した時間で、造りの話をするのに夢中で、写真撮り忘れました——。
申し訳ないです。
三輪さんの秋田の蔵見学のため、案内役に来ただけだったのに、なんだか、
私ばかり話していたような?? まあ、いいや。
さてさて、明日も見学に連れて参りますが、実はまだ、私も行ったことのない蔵へ
ゆくのです!
しかも、明日の目的地は、秋田の蔵ではありません。
青森——。
さてさて、いったい、どこの蔵でしょうか?
ではでは、また。