袋吊りをアップロードしてみました

そういえば、先日、袋吊りの様子を動画でとってましたので、
アップロードなどしてみました。
当蔵は、あんまり袋吊りをするほうではないので、
手際が良くないかも—–。

積極的に袋吊りを商品化するとなると、一般的には以下のような改良が考えられますね。

・吊るための酒母タンクを、4~5つ使用する、あるいは小さな酒母タンクなどは使用しないで、底は浅いが、袋を吊る空間が広い、もっと大きな容れ物に液体を受けるようにする(槽<ふね>を使用する例が多い)、
・袋は、ズック袋みたいに、紐が一体化した、巾着のような造りに変更し、一発で片手でキュッと口が締まるタイプとしておき、
・さらに、吊る前に、ぜんぶ袋は、空っぽのまま、渡した棒にセッティングしておく。
・もろみもポンプで送って、そのまま袋の中へ流し込む。
・その際、ガソリンの給油口みたいな、ノズルが長いものを使い、袋に一発で突っ込めるようにし、
トリガー式で、流量を手元でオンオフできるようなものを使う——-

とかやると、超少人数で短時間に大量に袋で吊れます。
さらに、こういう完全に市販化を考えてた袋吊りでは、
斗瓶には取らないで、タンクでそのまま澱引きしたりとかになるのでしょうね。

膜濾過方式をまねた袋吊りもあるみたい。
蛇腹式にうねうねさせた、表面積を広く取った構造の
骨組みを作り(傘のような感じ?)、そこに綿布を貼付ける。
これをタンクに沈めたり、その上にもろみを流すと、勝手に清澄液だけが分離される、
というのもあるようです。楽でいいですね。いっぱい取れそうだし。

それから、袋吊りレベルの品質の酒といえば、
当秋田県の技術であり、秋田県醸造試験場長の田口隆信先生の開発されたスーパーマシン、
あの「遠心分離機」もありますね! 
当蔵も一度は使ってみたいなあ、と思います。
導入一号は、山口の「獺祭」さん。ほぼ同時期に、秋田の「喜久水」さん。
今や、ひっぱりだこ(?)で、「蓬莱泉」とか私の好きな蔵も使ってました。
独特のまろやかな香味になるみたいで、とても興味がありますね。

などなど、袋吊り系統は、やっぱり魅力です。
が、当蔵、あんまりやってない。
普通に市販される袋吊りはあまりないです。
(コンテストに出した後、運良く残ったものは、一升瓶で、十数本とか悲惨な本数)

まずは、当蔵の袋吊りは、普通のスタンダードなやり方です。
袋で吊る分のもろみを、やや高く持ち上げたタンクに汲んでおき、
呑み口から、均等量、袋に取りわける。それを別のタンクで吊る。
はじめは、液をタメに受けておきますが、ある程度、液体が透明になったら、斗瓶で受ける
—-というやり方です。
4人いると楽ですが、3人でもなんとかかんとか。



以下、ご参考まで。

シーン1


シーン2


シーン3


シーン4