jah & 女神祭り & ギリシア料理で酒の会 などなど
こんばんは! 暑い日が続きますが(例年よりは過ごしやすいですが)、こんな
時こそ日本酒が旨い。すべてが旨いわけではないが、旨い日本酒は相変わらず、旨い!
先日は、Jahさんで、「NEXT5」の「passion 2011」と、
「ゆきの美人」の新発売のブループリントボトルの発泡にごりをたしなみました。
発泡感も上々の、味もさっぱりしたのど越しのよいにごり酒でした。ぜひ!
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ちなみに、Jahさんの現ラインナップ。これはほんの一部で、ほかにもどんどん入荷してます。
相変わらず、ごっついなあ。「而今」「鍋島」など、全国の銘酒の新作もすぐ飲めるので
たいへん、勉強になります。そんな勢いで、「Passion2011」も今なら飲めますよ!
週末限定、Jah名物の「つけ麺」とあわせて(?)ぜひ!
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さて、先日の週末は、大仙市協和の唐松神社境内の能楽堂という、この上ない良好な
ロケーションで行われました「女神まつり」に参加。
秋田初なのかな? 女性が主体になって企画、運営、出演を担う野外の夏フェスです。
ダンサー、バンド、舞踊家、歌い手など、秋田あるいは全国で活躍中の女性が集まった
素晴らしい企画でした。上の写真は、主催者の女性陣のみなさんで、会の最後の挨拶の様子。
当蔵も、↑な感じで、こちらでブースを出してきました。
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出品したのは、リサーチがてらに、未発売「茜孔雀・火入れ」。
生は相当濃厚だったので、こちらは、本道に立ち返って軽快にしたててます。
でもそれでも、暑い最中なので、氷をひとつ入れて御飲み頂きました。
このイベント、企画段階からお話を聞かせてもらってましたが、よく成功したなあと感慨深いもの
があります。打ち上げまで一緒に参加して、キャンプ場でキャンプファイアー
しました。素晴らしい夜空でした—–。
そしておとといは、横浜の関内にて、「ギリシア料理と新政を楽しむ会」という
珍しい会が開かれました。ちょうど出張に被った日取りでしたので、お呼ばれされたのを
いいことに行ってまいりました。
このたび、ギリシア料理をしっかり味わうのは、
はじめてだったのですが、野菜がいっぱい!! 味付けは、ワインビネガーとオリーブオイルが
メインで、とってもヘルシーな料理なんだなという感想です。
こういう料理って、これから流行るんじゃないかな?
なぜか、トマトとサワークリームっぽいようなチーズの味付けの感じとか、
アラブの料理にもどことなく近いような。
総じて、とてもおいしくいただきました。当蔵の酒ともなかなかピッタリ。
料理の味のバランス等は、自分が料理する際にも参考になりました。
↑ で、上の写真は、出品酒の撮影会なんです。
というのも、この会は、出てきた酒が、またレアで—–。
秋田県内でしか発売してなかった「出品バトル酒」の21Byが全部そろってますし、
「亜麻猫」の米違いとかも揃えておられて脱帽。
もうすでに当蔵でもとっくに在庫がない代物も多く、
私にとっても、出荷時の味しか知らないものだらけだったので、興味津々でした。
ちなみに、硬質米の「美山錦」の酒は後になるほどまとまりが出てきています。
数ヶ月たった生酒が、まさに今、飲み頃という感じですね。
「改良信交」は、はじめから飲めて、ピークも案外長続きするようですね。
生で膨らんだ豊満なボディを余裕でキープする懐の深さがあります。
こうした時間による味の変化については、もっと勉強しなくてはならないところでしたので
とても良い勉強の機会になりました。
私どもの蔵は、若手で造っております。失敗上等で、実験を好んで行うので、
仕込みがやたら小さく、結果として、仕込み本数も多くなります。
こういう環境なので、醸造そのものについては、好き放題、たくさん勉強ができる環境にありますが、
こと、熟成に関しては、理解不足なところが否めません。
熟成の本質を体感するためには、どうしても長く酒とつきあうことが必要です。
キャリアがものを言うところであるのでしょう。
ということで、ここ数年の当蔵の限定酒/実験酒を一同に味比べができるような機会は、私自身に
とっても、たいへん貴重なものでした。
<この酒は、確か麹は彼が担当して、ああなったから、こう変化してきてこの味が?>
—-などと、いろいろと現場の状況を思い返しながら、酒の構造と変化の傾向を再確認しました。
これらもすべて、主催者の熱意の賜物です。
酒の温度管理も素晴らしく、すべてパーフェクトな状態で保存されておりました。
料理もうまい、酒も貴重なものがたくさん楽しめましたし、最高の飲み会だったと思います。
このような秘蔵のコレクションをご披露いただきました主催の今井さまには、
感謝です。
本当にありがとうございました!
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で、昨日は、馬喰町にて取引先と打ち合わせ&会食。
その流れで、酒造関係者も集まる異業種のパーティに行って参りました。
一息つくため、なにげなく、日本酒のグラスを見ていたのですが、
このグラス。
この、日本酒好きにとって、なじみ深いグラスは、日本の誇るモダンデザインの大家
柳宗利(やなぎ そうり)氏のデザインだったことを思い出しました。
そこで、
良い酒(特に良い食中酒)の味わいには、生活に根ざしたシンプルな美しさ、
いわゆる「用の美」というものが発見できるのではないかなあ、
などと酔っぱらって思ったのでした。