当蔵、造りがはじまってしまいました!
なのにまだ色々と仕事があって、私は午前中しか酒造りに入れておらず
杜氏と副杜氏以下にまかせっぱなし—-
夜も造りの前にかけ込み的に、いろいろとお世話になっている方と
飲む事が多いので、この際、いろいろとお酒をたしなんで、市販酒の勉強を続けております。
以下は、福岡期待の星、白糸酒造さんの「田中六十五」(たなかろくじゅうご)!!
地元産の山田錦を精米歩合65%に磨き、実に丁寧に醸したお酒です。
実に旨い。
しっとりと落ち着いた芳醇な純米酒で、素晴らしい出来の食中酒でございます。
伝え聞いたところによると、九州で開かれた純米酒の研究会で、
見事を一位を獲得したとか!おめでとうございます。
実は、この白糸酒造の次期蔵元の田中克典くんと私は、一緒に広島の「酒類総合研究所」
で研究生をしていました。一緒に酒造りした事もある親友です。
蔵に帰るなり市場の評価も良い酒をぽんと造るあたりはさすがです。
着々と実力をつけてきているようで頼もしい限り。
本年度の造りでは、またとんでもなくレベルアップするでしょう。実に楽しみです!
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ほか、先日の「醸し祭り」の後では、このようなお酒も。
建築家をされている友達の家で、音楽を嗜みながら、気になる酒をいろいろと
飲みくらべてみました。
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これは「松の司」2005年、17Byの生酒。造ってから6年くらいたった生酒です。
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しかしながら、まったくだれておらず、まだ堅いくらい—-どうなっているのか。毎度の
ことながら、この蔵のお酒にはびっくりしました。
そして昨日は、県立大学フィールドセンターで栽培している、
「究(きわむ)」プロジェクト専用「酒こまち」の坪刈り(=本格的な収穫の前に、
おおよその収量を知るための試験的な刈り取り)がありました。
あいにくの雨でしたが、学生達は自分らで苗から育てた「酒こまち」を愛情もって取り扱って
おりました。
昨年を振り返ってみれば、指導教官の稲元教授にとっても、学生にとっても、
はじめての米造りであったのにもかかわらず、
全国的に、前代未聞の高温障害に見舞われた、最高難易度の年でした。
しかし今年は暑い年だったとはいえ(観測史上四番目に暑い)、
昨年ほどではなく、米質もなかなかいい感じみたいです!
二年目にして、もはや相当に栽培方法をつかんだようで、
さすが、稲元教授と拍手喝采を送らせていただきました!!
そして本格的な刈り取りは、10/7。
今年の「究」(きわむ)の出来が実に楽しみです。