まだ仕込みも残っているのですが、杜氏&副杜氏以下、現場のみんなにもろみを任せて、
久しぶりに出張へ。
今回は西日本まで、ぐるっと回ったのでちょっと長期の出張になってしまいましたが、
大変ためになった数日間でありました。
まずは東京/新宿三丁目。
落語の末広亭の真裏にございます、「秋田のアンテナショップ」とでもいうべき飲食店、
”白神ごはん Chirari(チラリ)”さんからスタート!
当蔵のお酒を集めた会が開かれまして、馳せ参じた次第です。
なんと、地元の普通酒をのぞいたほぼすべての酒が勢揃い!
ほとんど生産本数のないものから、昨年のヴィンテージものまで集めていただきました結果、
なんと、ほぼすべて一升瓶で、26本もの当蔵の酒が揃いました。
自分の蔵の酒を、これほどの数、同時に飲むなんて事は、いまだかつてありません—。
秋の「呑み切り」(酒蔵が自社の貯蔵酒の品質を確かめるため行う利き酒)だって、
こんなに酒はありません—-。いやはや、すごい!!
こんなサプライズまで—ありがとうございます!
それから私は京都に行きまして、嵐山ちかくの、あの松尾大社に参拝!!!
酒造りを司るという松尾大社には、一度でいいから行ってみたかったのです。
ちょうど、中酉祭(ちゅうゆうさい)という、酒造りの完了を祝う、
醸造関係者のための式典が開かれたため、参列するために足を伸ばしたということでございます。
和釜が目印の、「酒の資料館」も併設されておりまして、じっくり勉強。
いちいち酒造りとは、日本人の知恵と完成の結集ともいえるものだと痛感しました—-。
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それからは、すぐに広島に飛びまして、「春霞」栗林さんと合流。
「賀茂金秀」さんを再訪させていただきました後は、
(かつて一年半ほど私も在住しておりました)東広島市・西条へと移動し
「日本酒造技術研究連盟」の総会へ出席いたしました。
この「日本酒造技術研究連盟」は、別名「賀茂鶴会」と呼ばれる団体でございます。
広島随一の銘醸蔵である「賀茂鶴」さまが主催者であり、昭和42年に発足した
長い歴史のある会です。
吟醸酒製法の研究が目的であり、会員は全国の酒造技術者(杜氏)により構成されております。
毎年、この時期には持ち寄りの利き酒会が行われるのですが、
今年のトップは、愛知県の「ねのひ」さん! 2位が「賀茂鶴」さん、3位が栃木の「旭興」さん。
4位も「賀茂鶴」さん。5位は香川県の「金陵」さん—
という結果に。今年も、たいへん勉強になりました。
そこからは、岡山、そして大阪と戻り、念願の「秋鹿」さんの蔵見学をさせていただくことに
なりました。
大阪中心部から車で約40分ほど—-。風光明媚な山中に「秋鹿」さんはございます。
「秋鹿」さんは、無農薬栽培の11町歩にもおよぶ広大な自社栽培田を有しています。
まさに圧巻!!
こちらは奥専務の推奨のポット苗用のマット。
様々な試行錯誤が、田圃造りに結集されていることを教えていただきました。
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最後は、「秋鹿」さんのお酒の利き酒会!
貯蔵酒の「奥鹿」など、10種類以上の飲み比べを堪能させていただきました。
参考になりました—-
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ということで、先週は、非常に充実した週でありました!!