本日は、当蔵の事務所の火災につきまして報告させていただきます。

さる３月１６日未明、当蔵の自社田が存在する秋田市河辺鵜養において、当蔵の農業事務所が全焼いたしました。

現場検証の結果、明確な原因は判然としませんでしたが、状況的には薪ストーブによる線が強いのではないかと私は考えております。またこの出火を受けて、遺憾ながら隣家及び二軒の空き小屋も焼失してしまいました。

出火当時、事務所には、当蔵の農業部門長であり執行役員でもある古関 弘ほか当社の社員を含め数人がおりましたが、幸いなことに発見が早かったため、隣家の住民含めて無事に全員が避難しまして、怪我人はありませんでした。

現在やっと現場検証が終わり、罹災者様との話し合いを含め周辺状況も落ち着いてきましたことから、ここにご報告させていただく運びとなりました。

我々としては、せっかく私達に土地をお貸しいただいている鵜養の皆様に対し、このように多大なご迷惑をおかけしてしまったことにつきお詫びしきれるものではないと考え、今後の農業事業の継続などにつき相談をさせていただきました。

しかしながら現地の皆様からは、たいへん寛大な対応をいただくことができました。当蔵としては事業から撤退することなく、今回ご迷惑をおかけしました皆様に恩返しができるよう、一層農業に励むべきと考えるようになりました。

最後に本件のニュース報道に触れてご心配くださりました皆さま、まことに申し訳ありません。どうか、今後とも暖かい目で見守っていただけましたら幸いでございます。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

 

平成三十一年　四月二日　

新政酒造株式会社　佐藤祐輔