近況報告

蔵元駄文-やまもとようこさん

昨日は、当蔵がお世話になっております、やまもとようこさんが来秋。
いつもの「酒庵田なか」にて、おいしい料理をいただきながら、いろいろとお話を
うかがわせていただきました。
NEXT5のBeginningについて、お褒めの言葉をいただき、
ありがたいことでした。いやー、良かった。
しかしあの企画、ホスト蔵は、寿命が縮みますよ。次は、「ゆきの美人」!
夏仕込み! リーダーであり秋田県酒造組合技術委員長である
小林さんですから、次はきっと大丈夫。成功は
約束されたようなもんだと思ってます。で、その次は——? 私も楽しみです。
  
さて、ここのところ、鈴木杜氏に、私と交代で酒母を担当してもらってます。
かわりに私が、もろみの管理をしてます(というか、味見と品温管理だけで、
仕込みの温度合わせや分析など、実務の大半は、新入社員の女の子がやってるのですが)。

ともあれ、
鈴木杜氏……酒母
古関弘……麹
私……もろみ
は、当蔵の黄金のトライアングル。勝利の方程式でございます。
卯兵衛、やまユ、秘醸酒などなどに備えての完璧の布陣です。

鈴木杜氏は、酵母大好き。培養から酒母までこなします。
おそらく、麹菌の5000倍くらい、酵母が好きです。
今日も、6号酵母を培養ご苦労様です。

蔵元駄文-培養

当蔵の実験室です。
使われてなかった旧会議室を無理矢理占拠して、
機材を置いただけの部屋で、暖房器具も何もないので、猛烈に寒い—–

蔵元駄文-分析室


そして、古関副杜氏はこつこつと、「コメリ」の店内BGMを口ずさみながら、
またまた、手作り酒造用具をこしらえてます。
これは、秘密の新型醸造用具「オクトパス・バキューム」の製作中風景。
なにができるのやら。

蔵元駄文-たこつぼ


そして出品酒。
杜氏の「梨花 Ⅱ」は、もうアルコール13%くらい? あと2週間ちょっとで完成。
やたら美麗な、また「酒こまち」らしい酒に仕上がっています。

古関の「オクトパスガーデン Ⅱ」は、
途中、米の溶けのコントロールで苦労する事もあったようですが、
これまた、軌道修正しながら良いもろみに仕上げつつあります。香りは一番高いですね。
一番苦労しただけ、一番よく勉強しているチームでしょう。

私の「見えざるピンクのユニコーン」は、
「α」(アルファ=濃醇タイプ)
「Ω」(オメガ=軽快タイプ)ともに、順調もいいところ。ほとんどまったく手を
かけないで、勝手に酒ができています。何もしなくていいので、この出品酒の
存在を、忘れている日もあるくらいです。

春はαか、α主体に少量のΩをブレンド、
秋口以降はΩ単体で、それぞれ行けるんじゃないかなあ、
と思っています。
詳細は、また後ほど—–