適期刈り取りとは?

長期出張中に刈り取りが始まり、すでに先週刈り取りを終えたところも
ありますが、まだ刈っていないところもあります。
で、私としては、秋田というのは、基本的に適期刈り取りができず(飯米を多く
造っているところが大半で、酒米はその後になるからというのもあります)、
やや遅めに刈り取る傾向があるということと、
基本的に米粒の胴割れは、登熟初期の高温多照条件で増加し、特に日最高気温との関連が強いですが、
籾水分が低くなりすぎても割れますので、田んぼに掛け流しを行えないような
ところでは特に、青米が多くなっても刈ってほしいと頼んだのです。
(籾の保有水分を基準に考えると、青籾残存率と胴割率は一般的にはですが、反比例するとのこと)

が、いわゆる手練と言われるような農家の方は、まだ刈ってないですね。
昼夜の寒暖差でも、刈り取り時期を判断しなくてはならず、その意味では
積算温度だけの判断では、まだ刈れない。
今刈ったら、充実度不足になるという判断なのだと思います。

うーん。
難しいですね。おのおのの田んぼの立地や、地力なども
影響するのでしょうが、
米造りも、酒造り並みかそれ以上に、様々な情報や、それによる多角的な分析、
そうしたデータに裏打ちされた栽培テクニックが必要なのです。
技術も日進月歩しているでしょうし。

契約栽培農家を見ていますが、酒米栽培のキャリアがまだ浅いか、
現在、鋭意研究中の方々は、もうすっかり刈っており、
酒米研究会系の方々とかは、まだ刈っていない。

いやあ、米造りって奥深いですね。
これは本格的にやってみないとわかりませんね。
私たち蔵側がきちんと米の程度を判別できなければ、
私たちにとって本当に必要な酒米が、手に入らないということですから。

ぜひ来年こそは田んぼを借りて栽培してみたいものだと思います!



で、今日もついつい、気になった酒を抑えてしまいました。

蔵元駄文-ひやおろし

いわずと知れたNEXT5の大将の「ゆきの美人」の純吟ひやおろし。
軽快で適度な酸味と甘みがあり、インパクトあるのに飲み飽きない、
素晴らしい良酒です。
さすがは、リーダー。修行に行かせてください! 徒歩3分くらいで着きますので。
ちなみに、剣道のイメージで言えば、NEXT5というのは

白瀑(山本)    先鋒
新政(佐藤)    次鋒
春霞(栗林)    中堅
一白水成(渡邉)  副将
ゆきの美人(小林) 大将

みたいな感じがしませんか?
私だけですか?
まあともかく、「ゆきの美人」は生産本数が少ないので、お早めに!


さらに、当蔵では、ついに、昨日、仕込みがはじまりました!
酒母はすでに立っておりまして、
昨日始めのもろみがスタート! これに合わせるように秋田は相当寒くなって、
ほっと一安心です。

蔵元駄文-釜

蔵元駄文-タンク

10月からは、事務仕事/営業/出張とばたばたしていた私も、無理矢理、蔵入り
します。やっと楽しい季節になってきました。


後ほど、当蔵各部門の担当紹介します。

ではまた!