漢（おとこ）、鈴木隆。３７歳。既婚。
好きな食べもの、ドライマンゴー。
新政酒造 杜氏＆製造部長。いつでもフルスロットル＆クライマックス！
例えば酒母麹２０キロ作るにも、全力投球。
常に蒸米もみまくり。ひと粒ひと粒ひきはがし、
チャーハンのごとくぱらぱらになるまで、決して許さない—-
気づくと、種切り前の吸水歩合が、under２５％！！
これ以上乾かすと、麹菌が生えません！ 麹になりません！ ……というか、
すでに出麹歩合に近い吸水歩合です！！ と泣き声で伝える部下に対し、
「もはや麹は気合いだ！」と絶叫し、
素手で熱湯に漬け込み殺菌したスリッパを履き、床台の上におもむろに飛び乗り、
床もみが終わった蒸米の前で、数回、地鳴りのような四股を踏む！
そして、モーゼのごとく、眼前に割られた蒸米の間をそっと歩き出し、種きり開始！
使用する種麹量は、なんと０．２g／蒸米１００kgあたりという、度外れた極少量。
麹菌の胞子ひとつ（大きさ３ミクロン）も無駄にしない、圧倒的な漢ぶりの種切りで、
これって、全部ハゼ落ち？ とみまごうばかりのハイパー突きハゼを狙う！
２０キロの蒸米相手に２時間３０分かけて、種切り終了！ 午前１時４５分！
こうして室温４０℃の中、うんざりするほど漢すぎる酒母麹造りは続く—–。
そして、その後完成した酒母麹。
突きハゼすぎてまったく米が溶けません、酒母が単なる酸っぱい米のとぎ汁みたいです、
というか何を造っているかよくわかりません、菩提モトですか、と泣き言をいう酒母屋に、
「いまどき酒母は気合いだ！」と一喝する、鈴木杜氏。
なんてかなり誇張してしまいましたが（というか全部冗談ですが）、
うちの杜氏は、いつもは優しいナイスガイ。
しかしながら、仕事に対してはいつでも、三国一のストロング・スタイルを
誇ります！
そんな、秋田の至宝（？）ともいえる、我らが鈴木杜氏に、彼の実家に伝わる秘伝の「きりたんぽ」を造っていただくイベントを開催いたします！！
そしてお客様には、同じく彼の造った「新政」のひやおろしをはじめとする、様々な
お酒を楽しんでいただきます！！
名付けて、
「新政のひやおろしと鈴木杜氏の作ったきりたんぽを愉しむ会」
とき／２０１１年１０月３１日（月）
開場／１８：００
開宴／１８：３０
ところ／パーティギャラリー イヤタカ ２F ボストンホール
（〒010-0001 秋田市中通6丁目1-13)
参加費／４０００円（税込）
きりたんぽの米は、「亀の尾」という酒造りに使われるお米でございます。
これはこれで、たいへん稀少。
当日券もございますが、予約いただきましたら
確実でございます～。お名前と人数をお申し付けください！
↓
新政酒造株式会社
0120-23-6407
当日、私は司会でございます。
いろいろとレアなお酒を見繕って持って参りますので、
お楽しみに。
というか、読み返したら酒母麹がどうとか、床もみがどうとか、菩提モトとか、
また今回も酒好き以外は、一切何もわからないブログになってしまいましたね。毎度すみません…。