「相模灘」久保田酒造見学

ついに! 造りがはじまってしまい、ブログ更新が滞りがちですみません。
現場は9月末から慌ただしくなっておりますが、私は3日前から、やっと現場に合流。

まだ仕込み計画、配合やら、すべては完成しておりませんので、
製造関係のデスクワークが残っている杜氏をサポートし、
かつ私も体重を早く減らしたいために(!)働いています。
ちなみに今年も、酒母をやることに—–。

さて、ご報告が遅れましたが、
神奈川の最注目銘醸蔵である「相模灘」(久保田酒造)へと見学に行って参りました。
今回は「白瀑」の山本さんと一緒です。


神奈川の橋本駅から、入り組んだ山あいの道を進むこと、車で15分くらいでしょうか?
ここが神奈川かと思うような森の中、「相模灘」を醸す久保田酒造はありました。
こんな山の中です。空気もきれいで素晴らしいロケーションです。

蔵元駄文-裏山

水は、山からひいてくる湧き水ということですが、けっこうな中硬水(硬度5~6)ということ。
しかし飲んでみるとむしろ軟水かと思うほど飲みやすい水でした。きっと、カルシウムが
特に豊富な、酒造りにも適したちょうど良いミネラルバランスの水ではないかなあと
思いました。

蔵元駄文-水

蔵の中には、当主の久保田晃さんと、弟の徹さんの、兄弟蔵元のアイディアたっぷりの
機材がいくつも。人手も足りないなか、いかに良い酒を造るかを目指して、毎年毎年、
試行錯誤を続けてきたということ。
(ちなみに弟の徹さんとは、私、この業界に入って初っぱなに
知り合った仲です。東京の王子にあります「酒類総合研究所 東京事務所」で、
一ヶ月半の酒造実習を受けたのですが、その時の同窓生でありました)


見所は、今期導入する大きな冷蔵庫。
さらに精密なもろみコントロールを目指して、仕込みタンクを格納する、
いわばプレハブの仕込み蔵です。現在、鋭意設営中で、慌ただしくされていました。

神奈川の酒は、多くの酒に共通して、どれもクリアな辛口を信条としているところが
あります。
特に、この相模灘も、軽快にして飲み応えある男性的な食中酒を醸しておられますが、
今期の造りでは、さらにグレードアップすることでしょう。

当主の久保田晃さんです。
これからもともに切磋琢磨していいお酒を造りましょう!

蔵元駄文-晃さん