今日、瓶詰めしましたが、初っぱなの純米吟醸にしては、
なかなかいいので、「やまユ 改良信交 生原酒」、発売決定です。
テーマは、好評だった「赤やまゆ 雄町」の味、
その輪郭をトレースすること。そして、あの「赤」にあった、ビミョーな欠点を克服すること。
「赤」は、濃醇でワイルドなのは良かったものの、やや飲みにくかった点が惜しかったです。
簡単に言うと、アルコールが高すぎたのです。
あの味の構成を尊重しつつ、もっと飲みやすい酒ができたら、日本酒ファンも増えるかもと、
今回は試行錯誤を繰り広げました。
結局、まったく性質の違う「改良信交」の仕込みだったので、
思った以上に、かなり軽快になりました。
(改良信交は、当蔵の契約栽培米なので、肥料を極限まで減少させた、
最高の稲造りをしていただきました。これによって、雑味がないのです)
きっと、雄町のワイルドさとは違う、まろやかさが、
貯蔵するとにじみ出てきて、完成へと近づいてゆくと思います。
あ、生酒の段階では、けっこう酸味が張って、かなりライトです。
ただ、私はあの雄町風の面影を出すのには成功したような気がします。
一瞬濃厚かと思いきや、ふっと消えてゆく味わいです。
こちらのほうが万人受けするかも、です。
あくまで個人的にはですが、けっこういけるので、
飲んでいただきたいですのが、残念ながら、
四号瓶300本、一升瓶150本しか提供できません。
すみません。生酒は、管理が難しく、あまり量を出したくないので——
ではでは。