秋田の酒を楽しむ会

昨日「秋田の酒を楽しむ会」がホテルパシフィック品川にて開催されました。
当社ももちろん、参加。
例年の2倍の勢いで売り切れたというだけあって、すごい人

蔵元駄文-会場

当社のラインナップです。
個性ありき! コンセプトありき! オールorナッシング!
の顔ぶれ。好き嫌いはっきりする酒ばかりなので、正直、不安で帰りたくなるほどでした。
客が入ってくる前に何度も利き酒したり—-



蔵元駄文-サケリスト



ひたすら注いでばかりでしたが、本当はどれも、
酒のバックグラウンドや方針、メッセージを
説明するのに相当時間がかかる作品ばかりだったのですが、どれほど伝えきれたか—–。
でも、説明はしきれなくても、反応は上々でした(?)。
どれも人を選びまくる作品だったようで、
みんな、思いっきり反応するポイントが違うようでした。
ある人は「桃やまユ」、ある人は「陽乃鳥」、「85%」、「亜麻猫」
と、気に入っていただけいたものが、バランバラン。まるで統一性なし。
ただ、何かしらの酒に、みなさんハマってくれまして、
何度もブースに足を運んでくれる人も多く、嬉しいことでした。

見ていて楽しいのは、一口飲んでも、酒の正体がつかめないようで、
首をかしげながらブースを去り、また戻ってきては
不思議そうな顔で、盃を差し出す方が多かったことです。
秘醸酒系統をはじめ桃やまユなんかもですが、
今年は、正体が一発では、わからないような酒が多く、
私も、搾れてきた酒を利き酒しては首を傾げ、えんえんと「なんだこりゃあ」と、
いつもそんなことを繰り返してます。

さて、他の蔵も遺憾なく実力を発揮したようです。
秋田は、確かに飛び抜けた蔵がないかもしれません。ただ、そのかわり、どの蔵も、
酒造技術が高く、正統的なお酒を得意とし、完成度も高いです。
おなじみ「雪の茅舎」、「一白水成」、「雪の美人」などなど、
秋田の酒造技術の集大成のような見本のような素晴らしいお酒を振る舞っていました。
どれも、素晴らしい、ほれぼれするような酒ばかりです。

当蔵はまだまだです。無論、若者だらけで造ってますし、
まだまだキャリアも浅すぎる。従ってあんまり安定性もないです。
けれども、こうした酒を造りたいというヴィジョンは強く持っています、
完成度を犠牲にするかもしれませんが、一点突破で、何かを表現することならできるかもしれない
と考えてます。
また、若さとパワー、そしてアイディアで、
場や業界を盛り上げることくらいは少なくともできると思います。

今回も、そんな感じの「変化球」で、秋田の酒を活性化したり、ひいては日本酒に
貢献したいと思ってました。
「陽乃鳥」やら「亜麻猫」やらの、当蔵の不思議な顔ぶれの酒を、
こうした大舞台で振る舞うことができ、またいろいろな方に喜んでもらい、最高でした。
けっこう大盛況だったと思うんですが、これを踏み台に、
もっと秋田の酒が元気になりますよう、今後も頑張ろうと思った次第です。