NEXT5 共同醸造酒報告12 上槽
おめでとうございます!!
やっと本日、昼過ぎから、体調が回復しました、
いや、それはどうでもよく、
「Beginning 2010」が、ついに搾られました!!
28日間に渡る、強靭な6号酵母軍団との、長いせめぎあいの末、
本日、この伝説のもろみバトルも、フィナーレを迎えました。
思えば、想像を絶するファンキーな取り組み——
「春霞」の水、
「ゆきの美人」による酒母、
「白瀑」の麹、
「一白水成」による原料処理、
そして当蔵でのもろみ管理。
言い出しっぺは誰?
冷静に考えて、企画そのものが、半端ない無茶ぶりのカタマリ。
(今さら自分で言うな—–)
確かに、造り手としては、収穫200%の技術交流が果たされました。
しかし、出来上がった味わいも良いとは限らないのではないか—-?
いい意味でも、悪い意味でも、個性的な、ばらばらの素材が集まって、
果たして良い酒ができるのだろうか—–?
良い素材、親和性の高い素材が集まれば、もちろん、
もろみは、自然にうまくできます。
しかし、こうした個性的な素材が集まれば、
もろみ屋の腕前が悪ければ、とうてい、まとまりのある酒とはなりえません。
私が、その肝心のもろみ屋だったわけですが、
実際のところ、私一人では、まったく腕不足だったことは否めません。
ただし、技術アドバイザーの、「ゆきの美人」小林さんがバックアップ&
毎日の技術指導についてくれたおかげで、
とうとう、この最後の日を迎えることができました。
本当に、この28日間は、本当に勉強になりました。
そして、本日、槽場(ふなば)に、お騒がせの蔵元五人が集まり、テイスティング。
そのお味は??
ああ、表現不可能! 強いて言えば、まさしく、
「The Beginning 2010」
的な味であるとしか言いようがありません!
予約された方は、ぜひ、24日に体験していただきたいものです!
(搾られてからは、氷温で貯蔵され、20日に瓶詰め。
原酒、無濾過、生でのお届けとなります。もうしばらくお待ちください~)
↑
ちなみに、これ、試作品なんですが、こんな、こんなボトルに入ります!
けっこうかっこいいですよね。
自分でいうのもなんですが、このスリム瓶自体、記念になりますね。
さてさて、ご報告が遅れましたが、
実は、ここ一週間、山口県から、銘柄「カネナカ」で有名な、中島屋酒造場のご子息、
農大4年の中村信博くんが、見学兼修行に、うちの蔵に来ておりました!
精米から上槽まで、各部門を、一生懸命手伝いながら、勉強していってくれました。
タフでバリバリ仕事のできる、ナイスガイで、この業界でのこれからの活躍が、
目に見えるようでした。
私の体調が優れず、彼の仕事ぶりをレポートできなかったのが悔やまれます—-
そして今日は、今日で、福岡県から超有名銘柄「庭のうぐいす」蔵元、
山口さまが、「ゆきの美人」小林さんのエスコートで、見学に来ていただきました。
くそう、また写真撮るの、忘れた——
実は昨晩、山口さんのお話を聞きたくて、宴席に参加させていただきました。
そこの料理で、〆に出たのが、これ
↓
当蔵の貴醸酒「陽乃鳥」のぬる燗+チーズケーキの組み合わせ。
驚いた!
うまかった! おかげで、風邪が治りました?