出品バトル酒 報告6 「留、留、仲留麹」

おっと、昨日ブログを更新したと思ったら、瞬速で
一週間も経ってしまっていたのですね!

さて、出品バトル酒の仕込みも大詰めもいいところで、てんやわんやです。

まずは、市内のとある有名焼肉店!
NEXT5の、ラミネートパウチされたポスターが勢揃い!
壮観。—–て、これは出品バトル酒と関係なかったですが、感動したもので。
蔵元駄文-タカラヤ

いつのまにか、「梨花 Ⅱ」の留仕込みも完了。
既に今日で4日目。品温は5.5℃という低温でスタートしましたが
順調に昇温。今日、8℃くらいで、この酒は、まったく何の心配もいらなそうですね。
タンクの横を通り過ぎるときに、既にオーラを感じるくらいです。

留仕込みシーン。鈴木杜氏は、蔵の真ん中のタンクに、水冷ジャケットを巻いて
仕込む事にしました。理由は「去年のサーマルタンクは絶対嫌だし、酒母室内は
風がモロにタンクに当たって冷えるから」ということだそうです。

蔵元駄文-梨花留

留完了後の鈴木杜氏。
なんと、彼、4~5年ぶりに、がっちり風邪ひいています。珍しい。
蔵元駄文-梨花留完了


「オクトパス・ガーデン Ⅱ」も、続けざまに仕込まれました。
これは、3日前の画像。「添仕込」の小さなタンクの検温をしている、三野くん。
蔵元駄文-オクト添

そんでもって昨日留めが終わりまして、今日は二日目。
古関副杜氏は、昨年と同じタンクで、同じく酒母室の前室にて仕込み。
再び同じ場所に鎮座まします「オクトパスガーデン」——壮観。

蔵元駄文-オクトパスガーデン

面を見ると、かなり元気がいいようです。
今年の米は溶けないので、あんま、酵母君たちが、走りませんように。

蔵元駄文-オクトパスガーデン内容物


そして、我々のチームの「見えざるピンクのユニコーン Ⅱ」は、明日、添仕込み!
それに合わせ、昨日から、仲仕込と留仕込に使う麹(仲・留麹)を造っています。
で、今日は、泊まりで番を張っているわけですね。
これ、昨日の製麹(せいきく)シーン。いわゆる「床もみ」をしています。

蔵元駄文-麹床

数時間前、午後10時半頃に「仲」の手入れをしてきました。
これ、仲仕事直後の画像です。キレーな麹です。悪くありませんね。

蔵元駄文-仲直後

今後、午前2時にまた見回りに行き、たぶん午前四時頃に「仕舞仕事」になります。
1時間後にまた見回り。午前7時頃に「最高温度」の手入れ—–という感じだと思います。

で、その頃からは、添仕込みの用意もスタートしてないとなりません。
昼には、この出品バトル酒の仕込み準備のほか、通常の私の酒母の分析&操作など、
すべて間に合わせておき、出品酒の添仕込みを行います。
それらすべてが終わったあたりの、午後3~4時頃が、この麹が完成する頃合いでしょう。
出麹の仕事をして、一段落です。

実は、明日、我々の「見えピン」チームは、たいへん変則的な仕込みをするので、
手間がたいへんかかります。それは何か、まだ秘密—–。
出品酒以外の麹も、同時に製麹しているので、
ほぼ徹夜になりますから、そのまま一日ハイテンションで切り抜けないと、
とうていこなせないですねえ——。



さて、そういえば、今日の午前には、明日の添え仕込みで使う米を洗米しました。
麹米は手洗い。掛米は、「ダリ」を使用した、連続限定吸水。
結果、吸水歩合は、31%ジャストと、完璧。

蔵元駄文-洗米

これは、使用を静かに待つ「見えピン」の酒母—–。
糖分が予想以上に出て、超濃糖。なかなか酵母が沸き付かなかったので、
けっこうはらはらしましたが、無事にどかんと威勢良く酵母が増えて、無事、発酵も確認。
使用時ボーメ8、アルコール10%、酸度6と、予想の範疇の酒母になりました。

ただ、相当な沸き遅れの「超絶強モト」になり、経過が遅れたため、
予定の「枯らし」期間がほぼ取れなかった状態です。
元気がよすぎますので、えー、明日の添仕込みはたいへん気を使いますね。

蔵元駄文-見えピン






ということで、
鏡開きも滞りなく済み、良い酒に育つのを待つばかりなのでした。

蔵元駄文-鏡開き