雨後の月

「雨後の月」の相原さんは、広島魂志会の中では最年長だと思います。
早くから吟醸に特化されて、広島高級地酒の立役者として活躍されているお蔵さまですね。
その技術力は相当なものであり、このお蔵さんに教えを乞うて、
相当に上達された蔵も広島中、いや日本中に存在します。

例えば、当蔵で今年から使っている、広島は呉で造ってもらった瓶燗機。
呉と言えば、ヤマト。ヤマトといえば、呉というぐらいですから(?)、
当蔵では、この瓶燗機を、「宇宙瓶燗ヤマト」と名付けています。
造りが終わったら、きっと副杜氏の古関 “D.I.Y” 弘くんが、それっぽい色を塗ってくれるでしょう。

その当蔵の瓶燗機は、懇意にさせていただいております、貴醸酒で有名な「華鳩」さまのご紹介で
造ってもらったのです。
そして、その構造は、この「雨後の月」が元ネタということなのです。
ということで、すでに間接的に、当蔵は「雨後の月」さまにたいへんお世話になっているのでした。
ありがたい話です。

$蔵元駄文-ヤマト


で、その瓶燗機のオリジナルをご説明いただいているシーンです。
「春霞」の栗林が、興味深そうにしております。

蔵元駄文-雨後2

まさに魂志会、技術的中核のお蔵さんなんではないかなと思います。
NEXT5でいったら、「ゆきの美人」でしょうか。

$蔵元駄文-aiharasan

蔵の中はありとあらゆるところに、相原さんの工学的英知がちりばめられた、
私には構造がわかりかねるような、オーダーメイドの機械がいっぱいあって、圧巻。
そして、杜氏である、堀本氏。非常に物腰穏やかな方ですが、とてつもない酒造センス
を持っておられるのがわかりました。設備はもちろん、人材、ひいては蔵の雰囲気まで
実に洗練されており、蔵元の一貫した美学を感じさせる蔵です。
行ってよかったです。

いつか魂志会とNEXT5で合同でイベントしたいですね、
などと相原さんと話しておりましたが、本当にいつか。