「究」用酒こまち袋詰め

さて、お知らせですが、
きたる10月31日(月)、秋田市イヤタカで行います
「新政のひやおろしと鈴木杜氏の作ったきりたんぽを愉しむ会」
についてです。

最低80名、100名くらい来てくれるといいなと思っていたところ、
好評につき予約者のみで、現在125名になってしまいました。

無事に、当初予定参加者数を突破いたしました、ありがとうございます。

しかし、当日席は会場の収容人数の都合で、マックスまで残り15席くらいだということ
ご予約がない場合は、先着順でご案内いたしますが、残席15席なので、
入場が難しいかもでございます。まことにありがとうございました。



さて、先日は秋田県立大学との共同醸造酒「究」のための米、
「酒こまち」の袋詰めの作業がありました。
今年は残念ながら刈り取りには参加できなかったので、リベンジ。
ということで、実習をのぞかせてもらいました。

県立大学フィールドセンターでは、
穀物はもちろん、果物、野菜、観葉植物まで様々な植物を栽培しています。
機材も完全に揃っており、この作業場所にも、
遠赤外線乾燥機、色彩選別機、保管用冷蔵庫などがありました。

蔵元駄文-説明

「究」プロジェクトの生徒達は、「究」ワークウェアを全員着用!
春先から一生懸命、米造りのイロハから学び、そしてこれからは醸造の体験を行うわけです。
まさしく米どころ「秋田」の学生と言えるでしょう。

蔵元駄文-後ろ姿

今日の作業は、収穫された玄米を、パイプで吸い取って、30キロづつ、
紙袋(かみたい)にとりわけるというものです。慣れないとかなり重いものですが、
農作業で体が鍛えられたのでしょうか、そんな苦でもなさそう。
学生のみなさんは、手際良く紐を結び、生産者の名前が見えるよう、
向きをキレイに揃えて、米袋をパレットの上に積み上げてゆきました。

蔵元駄文-作業風景

これはバネコン。米を吸い上げるパイプです。

蔵元駄文-バネコン

すごい構造で、パイプの中のバネが回転する事で、米が吸い上げられてゆきます。
バネは曲がるので、パイプの形状も自由自在。

蔵元駄文-バネコン先端


さて、来月は県立大学で、「『究』造りのための酒造概論」という講義を行う事になりました。
よく原理を理解していただいて、酒造り自体を楽しんでもらいたいと思います。

というのも、仕事の内容を理解していないと、どんな仕事も単なる辛い作業なのです。
しかし、仕事の理由や背景ががよくわかれば「気持ちが入る」ので、楽しくなるのです。
(こちらは、秋田県醸造試験場場長である田口先生が、おっしゃることでもあります)

今年収穫された、県立大学大潟村フィールドセンターの酒こまち玄米を見る限り、
とても締まった良い米でした。おそらくすべて一等。
このようなたいへん出来が良い米で、私も学生たちと酒造りができるのが、今から
とても楽しみです!