SAKE GARDEN 御礼 & 25Byスタート!

皆様、SAKE GARDEN 2013 は 満員御礼にてまことにありがとうございました!
天気にも恵まれ、最高の野外フェスティバル日和。
オークションも盛り上がり、「鍋島」×「ゆきの美人」の対談も面白かったそうで(聞けなかった—)、主催者側としてはなによりです。

ご来場いただきました皆様、ありがとうございます、
また来年も何かしら、日本酒を盛り上げるイベントをやりたいと思います、
今後とも、乞うご期待、よろしくお願い致します!

蔵元駄文-対談

蔵元駄文-saga

蔵元駄文-NEXT5



さて—–10/3、予定どおり、当蔵では酒造りが開始いたしました。
ついに平成二十五酒造年度=25BY(2013-2014)のスタートです。

なぜかこの数日、秋田はかなり暑い天気でしたが、無事に洗米を終え——


蔵元駄文-洗米



翌日の蒸しも終え、



$蔵元駄文-釜




一昨日は、麹造りにとりかかることができました。

稲刈りも順調に進んでおりまして、出来は中々良い模様でございます。
なお昨季は、秋田は、史上最高に積算温度が高かった年でした。
「100年に一度のバッドヴィンテージ」とかいう方もおられましたが、つまり、
24byは、秋田の酒米は、米質としてはかなり問題が生じていた年だということですが、この25Byはうってかわって、素晴らしいヴィンテージになるのでは? という予感がしています。

なお、当蔵は秋田県産米しか使いませんので、その年の米の出来にモロに影響を受けて
しまいます—–。

そしてそういう米の出来が良くない年には、
なぜか蔵としてもたいへんな取り組みをやってる最中で、対応が後手後手になり、
現場がパンク寸前、目もあてられぬ始末になることも少なくなかった記憶があります。

思えばここのところは、20BY、22By、24BYと、高温障害が一年おきに置きていて、
苦戦を強いられています。
また、これらの年は、それぞれ「若手社員での製造への切り替え」、「県産米への全面切り替え」
「全量純米化/速醸酒母の廃止」など、かなりリスクの高い経営判断をした年でもありました。
こういう「さあやるぞ!」的な年に決まって、出鼻をくじかれるがごとく、
悲惨な米の出来になるという、さすがの運の悪さが続いておりますが、なんとか
乗り切って参りました。

逆に、19By、21Byについては米が良く、当蔵に限ったことでないですが、
傑作が多かったのでは? 特に21Byは良かった記憶があります。
23Byも、相対には悪い年ではなかったですね。

いい年があるから、悪い年がある。これも自然の素晴らしいストーリーだと思っています。
(まあ、神様には許容範囲内でお願いしたいものですが—-。致命的な冷害とか塩害は
やめてください!)

今季は、どのような年になるでしょうか? 大変楽しみです。

さて、新規の取り組みとしては、「木桶」の導入がございます。
前々から欲しくてたまらなかったですが、小さな仕込みのためのタンクが
もっと必要になってまいりまして、単なるホーロータンクを導入しようかどうか、
たいへん迷いましたが、思い切って「木桶」にいたしました。

「木桶」は使い込んでくると、木の中に乳酸菌が住み着きます。
これが「微妙に」作用することで(思い切り作用すると酒が変敗しますので)、
通常のタンクでは再現できないような、独特のコクのある味わいになるということです。
いくつかの少量生産の銘柄を、この木桶仕込みに切り替えたいと思っています、
今から入ってくるのが楽しみです!

今季も、よろしくお願い致します!